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YABUのイギリスフェス紀行2011〜#14 都市型フェスの礎、レディング・フェスティバル

2011年8月31日更新

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すっかり秋めいてきた今日このごろ、8月も終わり…早いですね〜。アツいフェスシーズンもいよいよ終盤。今回はシーズン最後の大型フェス、レディング・フェスティバルをレポート!

YABUのイギリスフェス紀行2011〜#14 都市型フェスの礎、レディング・フェスティバル

レディングでしか観れないラインナップ

ただし、それらを補って余りある強烈な魅力がレディングにはあります。それは、「レディングでしか観ることが出来ないラインアップ」です。

この仕事をしているとわかるのですが、そのシーズン、ツアーに出ているミュージシャンというのは限られています。それはつまり、潜在的に今年のフェスに出演出来るアーティストも限られている。ということです。

そうなると、問題が起こります。どのフェスも、同じ人が出てるんです。これはイギリスだけでなく近年の音楽フェスティバルが抱える最大の問題で、特にヘッドライナークラスが被ってしまうのは、フェスティバル運営側としても何としても避けたいところなんです。

レディングは、比較的毎年この課題をクリアしています。レディオヘッド、ガンズ・アンド・ローゼスなど、その年ツアーに出ていないバンドをわざわざ口説き落として出演させたり、昨年はリバティーンズがレディング・リーズのためだけに再結成したりと、簡単に言うと「サプライズ」を起こしてくれるんです。

その意味では、今年は少しだけ弱かったかなと思います。マイ・ケミカル・ロマンスとストロークスはツアーに出ていましたし、MUSEは今年レディングぐらいにしか出ていませんが昨年ほとんどのフェスに出ていました。なので新鮮味というか、サプライズの様な面白みは、今年はナシ。まぁ、それが悪いと言う訳でもないですけどね。堅実にラインアップを固めている、とも言い換えることが出来ますから。

それに何より、僕自身それなりに上記のバンドの演奏を楽しませてもらいました。特に、初めて観ることが出来たマイ・ケミカル・ロマンスがクイーンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」を、クイーンのギタリストであるブライアン・メイと共演した瞬間。あれは今年のレディングのハイライトと言っても申し分ないでしょう。クイーンも、イギリスの国民的なバンドですから。

正直、マイ・ケミカル・ロマンスというバンドに、僕はあまり良い印象を持っていなかったんですが、このLIVEを観て、少しだけ考えを改める必要があると思い直しました。きちんと楽曲に、演奏に向き合ってみると、思っていたよりも色々な音楽をバックボーンに感じたからです。もう一度、アルバムを聴きなおしてみようと思っています。

こういう体験が出来ることが、間違いなく本来のフェスティバルの(音楽的な)「長所」です。単独で彼らを観に行くことは、誰かにチケットでももらわない限りなかったでしょうから。

レディング・フェスティバルは、問題がかなり多いフェスティバルです。「グラストよりも汚れ・疲れる恐れアリ」で、都市型フェスティバルとしての利点が見事に消えています。ただし、繰り返しになりますが、レディングは世界初の都市型フェスティバル。これがなければVフェスもサマソニも存在しなかった可能性があります。その礎を築いた伝統の重さは、会場から、ラインアップから、集まった観衆から、常に感じ取ることが出来ます。

ラインアップ関係なく、その体験をするためだけでも、日本からレディングに足を運ぶ価値はあるはずです。来年はグラストンベリーもお休みですし、これを機会に検討してみては如何でしょうか。

《3/3ページ:今年のイギリス大型フェスを総括》

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