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YABUのイギリスフェス紀行2011〜#11 一体どこへ向かうのか…迷走するBig Chillフェスティバル

2011年8月10日更新

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ニュースでも伝えられていますが、ロンドンで大規模な暴動が発生し、ソニーの倉庫も火災の被害を受けるなど音楽業界にも大きな影響が及んでいます。現地のYABUは無事とのことですが、事態の沈静化を待つばかりです。さて、今回はBigChillフェスティバルの惨状(!)をレポート。こんなフェスもあるんですヨ。

YABUのイギリスフェス紀行2011〜#11 一体どこへ向かうのか…迷走するBig Chillフェスティバル

Big Chillは一体どこに向かうのか…

音楽的にも、決して恵まれたフェスティバルとは思えませんでした。

ジェシー・Jを除いて、各アーティストに文句は一切ありません。ヘッドライナーのケミカル・ブラザーズ、カニエ・ウエスト、ロドリゴ・イ・ガブリエラはどれも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたし、個人的にはAloe BlaccとSharron Jonesの2人のLIVEはこの夏のハイライトと言っても申し分ありませんでした。

問題は、やはり運営側にあります。

特に二日目が酷かったんですが、とにかくもう一日中ヒップホップ。僕はフェスティバルとは、自分でコースを決めることが出来るバイキングビュッフェの様なものだと思っています。定期的に色んな料理が出されて、その中から何をどれ程食べるかを決める。そこで、仮にアイスクリームだけ延々と出され続けたら、そりゃぁどんな美味しい料理でも飽きます。

たまにレゲエも混じったりするのですが、それも何だか「ほら、オレらはちゃんとやってるから」っていう言い逃れの様なブッキングという印象を受けました。そうじゃないでしょ。

僕は出店者なので、そこから目線で言っても、「どう考えてもこんなところに人なんて来ない」という場所に店を建てさせられた人が多かったです。観客が少なかったことはしょうがないにしても、こういう「死に地」が多いことは、フェスティバル運営側への不信感しか生み出しません。多くの同業者が、来年以降の出店を見合わせていました。

そして何より、多くのお客さんが、来年以降の来場を見合わせていました。

Big Chillが一体何をやりたいのか?それが僕にはよくわかりません。「良いフェスティバルを作りたい」のか「お金を稼ぎたい」のか・・・。何だか、「取りあえずやっている」という感が否めない。赤字ではないでしょうが、労力に見合う対価がもらえているかは・・・?っていうところでしょうか。

もう、今更ただの文句を言うつもりは全くありません。まずは、辞めるか・続けるかを決めて、やるんなら、方向性をきちっと示して欲しい。商業主義に走るならそれでいい、かつての様にオリジナリティーを持ったフェスに戻したいのなら運営会社を切って独自でやる。

かつてBig Chillを愛した人間として、これからもこのフェスティバルの動向は見守り続けようと思っていますが、とてもじゃないけど、日本からこのフェスティバルに行くことはオススメしません。これからどうするつもりなのか。時間はかかるでしょうが、時間をかけて見守って行きたいと思っています。

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