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アナログレコード愛好家やDJに朗報!老舗レコード店発、低価格アナログ洗浄液に迫る(前編)

2010年6月28日更新

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試行錯誤の日々

「自分に関わる問題は何でも自分で調べて実際に試してみる性分なんでこれまでに、いろんな洗浄方法を試してみました」

話題のエコ掃除法で使われる“化成ソーダ”や“重曹”も、使ってみた。

「化成ソーダはイマイチでしたが重曹を水に溶かした液はそこそこ汚れが落ちました。ダイソーなんかで100円で売ってる『セスキ炭酸ソーダ』も白濁しない程度に精製水で薄めて拭くとかなり汚れが落ちました。」

ここで、思わぬ効用を発見する。

「アルコールで汚れを取り除く理屈はさっきお話したように油系の汚れを浮かして汚れを他のものに吸着させるというものです。それでも、チリチリした音が残ることがあるんです。もしかしたら、カビなどアルコールだけでは取り除けない汚れがあるのかも知れないな、と。で、『セスキ炭酸ソーダ』を薄めたものだとアルコールで拭いたときよりもノイズが取れたんです。だから、アルコールでは取り除けなかった油性ではない汚れもこれだと取り除けるのかもしれないと思ったんです。」

100円ショップ、東急ハンズなど必要な成分を含んでいてできるだけ安く手に入るものを探し歩く日々が続いた。

「『セスキ炭酸ソーダ』もかなり良かったんですが溶かす量が少し多いと拭いた後、たぶん水溶液の結晶だと思うんだけど、盤面に少し白い跡が残ったんです」

白い結晶は拭けば落ちるという。拭けば済むこと、ではあるが、椿氏のように毎日、多くのレコードを業務で洗うとなるとこれは手間がかかる。さらに、同じ洗浄威力で手間がかからない方法の模索が始まった。

「そこでさらに調べるうちに出会ったのが電解アルカリ水でした。電解アルカリ水は基本的には、100%水です。ただ、電気的に処理してあって強いアルカリ性を持っているんです。」

水なので、白い結晶が生じる心配はない。

「飲み水がph10だとして薄めの電解水だとph12.5。phが1違うとアルカリ度の強さは10倍違うらしいんですよ。ph12.5の電解水は東急ハンズで1リットル当たり1400円くらい。実際、これでもよく汚れが落ちました。そうしたら海外のサイトで、電解水に界面活性剤を少し混ぜるといいと書いている人がいたので試してみました。」

界面活性剤とは油汚れを取り除くため普通にシャンプーや洗剤などに使われているものだ。そして、お店でレコードを洗うために使う「アナログ洗浄液」が、遂に完成する。

「つまりこれはph12.5の電解水に1%くらい界面活性剤を加えたものです」

それにしてもオーディオ・ファン向けにこれまで市販されていたレコード洗浄液と比べると圧倒的に、低価格だ。今回、フラッシュ・ディスク・ランチが発売した「アナログ洗浄液」と既存の洗浄液は、何がどう違うのか。

「実は、CD用ビニールケースを開発したとき工場に市販の、とあるレコード洗浄液の組成分析を依頼したことがあるんです。結果は、これはほとんど“水”でした。それと、シリカという研磨剤が微小ですが検出されました」

(取材・文:駒形四郎)

<後編では実際にこの洗浄液で磨いたレコードを聴き比べてみる。その効果やいかに!?乞うご期待!>

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