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アナログレコード愛好家やDJに朗報!老舗レコード店発、低価格アナログ洗浄液に迫る(前編)

2010年6月28日更新

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メタノール論争

椿氏がこれまで使っていたメタノールをなぜ電解アルカリ水に切り替えることになったのか。

「昔からレコード盤の洗浄に関してアンチ・アルコール派の方はいたんです。インターネット上でも“メタノールなどの揮発溶剤で盤を拭くと音が悪くなる”という記述が見られます。問題は何かというとヴィニール盤の構造に関係してきます。レコードのヴィニール盤っていうのは塩化ヴィニールですが、カチッカチに固いものではなく弾力がありますよね」

カッチカチだと丸いまずレコード盤の形にプレスできないし、レコードの溝も掘れないし、すぐ割れてしまう。そこで塩化ビニールを生活の中で実用的にするために柔軟材として使われているのが“可塑(かそ)剤”。これはレコード盤に限らずプラスチック~塩化ビニールで出来た製品にはほとんど使われているものだ。

「“可塑剤”は酸とアルコールから合成されるエステル化合物なんですがアルコールで拭くと“可塑剤”のアルコール同士が反応してアルコールが抜けてしまい結果、ヴィニールが固くなってもろくなる、という理屈です」

盤拭き

しかし、この論調に科学的根拠はないと椿氏は反論する。

「アルコールではなく中性洗剤の原液でレコード盤を洗って拭くと盤の表面がボソボソになって音が悪くなります。これはおそらく“可塑剤”のアルコールが落ちてしまいヴィニールの性質が変わったためと考えられます。しかし、実際にウチで使ってみる分には、ウチで扱っているアメリカ盤に関してですが、程度をわきまえている分には問題は起きていません。これは開店以来、約27年使いつづけた上での結果です。」

「現在、市販されているレコード盤のウオッシャー液の説明書にもアルコールで拭くと“可塑剤”が抜けるのでよくないと書いてあるんですが同時にその説明書にはアメリカ盤は“可塑剤”が潤沢に使われているためアルコールで拭いて“可塑剤”が抜けても再び“可塑剤”が染み出してくるから問題はない、とも書いてあります」

「ただ、アルコールを使用して問題がないのはアメリカ盤だからかもしれないし、科学的な根拠がなかったとしてもそういう話が世に出ている以上、お客さんの中にはアルコールというだけで拒否反応を示す方もいるわけです。だったらアルコールに変わる何かがないかなと、ずっと気にはかけていたんです。」

《4/4ページ:試行錯誤の日々》

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