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KING OF POP、マイケル・ジャクソンの突然の死から早1年…彼の存在感、スピリット、パフォーマンスを継承する”インパーソネーター”マイコーりょうが、マイケルのダンスを教えてくれる番組【マイコーりょう This Is Lesson】が大人の音楽専門TV◆ミュージック・エアにてスタートする。ダンサーとして、インパーソネーターとして、そして1ファンとして、本家マイケル亡き後の想いに迫ったマイコーりょうのインタビューをお届けする。

マイコーりょう インタビュー

-まずはマイコーりょうさんとは何者なのか?というところからお伺いしたいんですが。

マイコーりょう(以下:マ):基本、 “マイケル・ジャクソン・インパーソネーター”というのが僕の正しい役職というか呼び名です。ただ、もちろんみなさんがテレビで知ってる笑いのネタに関しても、リクエストがあればやりますので、お笑い芸人というカテゴリーに入るときもありますけれども、基本はマイケル・ジャクソン・インパーソネーターです。

-インパーソネーターというのはモノマネとは違う、日本人には馴染みのない言い方ですがどのような存在なんでしょうか?

マ:そのアーティストやタレントさん専門で、モノマネをするというか、その人になりきる人。向こうではトリビュート・アーティストと言われる時もありますね。結局、そのアーティストになりきることでそのパフォーマンスや存在感を表現するのがインパーソネーターですね。

-海外ではポピュラーなものですか?

マ:そうですね。アメリカでは大きいインパーソネーターやトリビュート・アーティストのエンターテイメントがあります。日本だと「モノマネ芸人」でひとくくりになっちゃいますけどね。

-(モノマネ芸人みたいなもの)そうじゃなくて、アメリカ的な感じでやろうと?

マ:そうですね。アメリカだとモノマネのことを「ミミック」って言う時と、「インパーソネイション」と言う時と二つあるんですね。「インパーソネーター」っていうのは、歌が上手で、顔が似ててほぼ同じに歌を歌うことができる。コメディアンで色んなタレントさんのモノマネを「彼ってこういう風にやるよね」とか少しずつやるのが「ミミックリー・コメディアン」って言って、いわゆるコメディアンのジャンルに属するんですよ。だから、アメリカでは「ミミックリー・コメディアン」と「インパーソネーター」と「トリビュート・アーティスト」というようにスタイルによって言い方が大きく分かれてるんですよ。

-「インパーソネーター」もいわゆるモノマネ芸のように面白く表現するということは変わりないんですか?それとも忠実に再現するということなんですか?

マ:必ずしも「笑い」がコンセプトではないですね。その人が本当にそこにいるような存在感を表現することが「インパーソネーター」なので、笑いにこだわっているわけではないです。ただ、その人がまるでいるようだよねっていうことが、その場自体を面白くするので、楽しい空間にするっていう意味では同じだと思います。

-そう考えると特にマイケル・ジャクソンのインパーソネーターはかなり難しいですよね。

マ:そうですね。マイケル・ジャクソンのインパーソネーターで、歌も歌うインパーソネーターは珍しいですね。

-アメリカでも?

マ:アメリカでも少ないですね。多分、プロで活動されている方は3、4人だと思うんですけど。

-好きだからと言ってそこを目指す、というのは数少ないっていうことになりますよね。

マ:そうですね。結局、自分が好きでやったとしてもそれがプロフェッショナルとして周りが認めてくれるかどうか、っていうのは別問題だと思うんですよ。マイケル・ジャクソンのマネをしたいと言ってマイケル・ジャクソンのダンスをする人はいっぱいいますけど、やっぱりプロとしてやっていくには歌とダンスとショーの間のMCに関しても必要とされるんで。もちろんルックスもですよね。その全てを兼ね備えて、観に来るお客さんがお金を払う、もしくはイベンターやエンターテイメントの関係者がその人をプロとして使えるだろうという、周りから認めて頂けるというハードルをクリアするクオリティがあって初めて成立する仕事だと思うんですよ。

-マイコーさんがそれを目指そうと決意したのはどんなときでしたか?

マ:マイコーりょうになる前にラスベガスでダンサーの仕事をすることがあって、夜クラブに遊びに行った時に、マイケル・ジャクソンの曲がかかったんですよ。その時すでにマイケル・ジャクソンの踊りはとても得意だったので、そのクラブで踊りを披露したらクラブ中が大騒ぎになっちゃって、僕専用のスペースが空けられて。DJも気を利かせてそこから3曲マイケル・ジャクソンの曲だけを流してくれて、みんなが「こいつすごい!」みたいになったんですよ。「エンターテイメントの街、ラスベガスでこれだけの評価を得られるんだったら、きっと僕はプロでやっていける」ってピンと来ましたね。

-もともとダンサーになったきっかけもマイケルだったんですか?

マ:そうですね。でも、ダンサーってあまりマイケル・ジャクソンの動きは必要とされないんですよね。ダンサーとしてダンスで仕事する時って、マイケル・ジャクソンの踊りができるできないはあまり必要ないですね。オーディションでマイケル・ジャクソンの振り付けは出てこないですから。

-マイケルの踊りが特殊っていうこと?

マ:特殊ですね。あまり、歌手やアーティストのバックダンサーとして振り付けされる時に出て来る振り付けではないです。

-それはやっぱり彼のオリジナルってことなんですか?

マ:そうですね。彼のオリジナルですね。結局、ダンサーにはなったけど、マイケル・ジャクソンのダンスは僕が好きでただやってるだけで、仕事で流用して使ってすごく得したとかはないです。基本はやっぱり流行りのヒップホップだったリハウスだったり常にダンサーとして必要とされるのは新しいコレオグラフだったりするので、マイケル・ジャクソンの動きは彼が新しいプロモーションビデオを出さなくなったのもあって、(マイケルの)振り付けは一昔前のものとしてみんな認識しているから、以前のダンサーの仕事では、あまり彼の動きが出てくることは少なかったですね。

-でもずっと練習されてたり研究されてたんですか?

マ:本当に小さい頃から僕はマイケル・ジャクソンが好きでやってたんで、ずっと研究してるというよりも体に染み付いてたので、別に毎日練習していたわけではないです。

-きっかけになったPVは?

マ:「ビリー・ジーン」ですね。

-それは何歳くらいのときにご覧になったんですか?

マ:あ、僕年齢が非公開なんで…それを計算するとわかっちゃう。(笑)

-あ、そうですね(笑)マイケルのダンスの中で難しいものってありますか?これはなかなか人はマネできないとか。

マ:ダンサーでもけっこうできないと思います。ダンサーの人に「マイケル・ジャクソンのモノマネしてみて」って言っても、マイケルのあのマネをしてるんだなっていうのは分かるけど、マイケル・ジャクソンには見えないですね。すごく細かな体のラインやシルエットを気にしていますし、リズムの取り方が独特なんで、結構踊れるダンサーを呼んで「やって」って言っても、たぶんすぐにはできないですね。

-マイコーさんはPVなどを何回もご覧になって、身につけたんですか?

マ:そうですね。僕はもう何十年分もの蓄積がありますから。誰もついてこれないと思います。(笑)

-マイケルの動きをマスターするために、どんな研究をされましたか?

マ:まず、彼の根底にはジェームス・ブラウンがあるんですよね。マイケル・ジャクソンのダンスの中にはジェームス・ブラウンの動きがいっぱい入ってるんです。いわゆる1970年代の黒人のソウルシンガーが持ってるソウルのステップというのがふんだんに盛り込まれていて、そこの部分の研究から始めないとたぶんできないんですよ。特にジャクソン5で彼が歌い始めた頃は、ジェームス・ブラウンが全盛期で、彼はジェームス・ブラウンのマネばっかりしていたので、足首の動きは全部ジェームス・ブラウンでしたね。

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